
デッキ破壊がコンセプトの異色のテーマ「ルーン」のデッキレシピをご紹介!このテーマはいろんなタイプがあるので、今回は2つご紹介したいと思います。
ルーンの特徴
- メインデッキにモンスターがいなく、魔法カードのみで戦う。
- 魔法カードには相手のデッキから規定枚数除外する効果がある。
- EXデッキにはルーン融合モンスターがいるが、専用魔法カードで簡単に呼び出せる。
- 専用の魔法カードは全て速攻魔法。
- フィールド魔法「神碑の泉」で相手ターンでも速攻魔法が手札から発動できる。
- 泉の効果で毎ターン最大3ドローができる。
- 同一の魔法カードは1ターンに1枚しか発動できないため、展開型のテーマが相手だと処理が追いつかない。
- モンスターをほとんど使わないのでスキルドレインやセンサー万別といった強力なロックカードを気兼ねなく使える。
- ルーン魔法を使うとバトルフェイズがスキップされるため、基本はバトルフェイズを行わない。
- ルーン魔法の多くは対象を取るので、対象にならないモンスターが陣取ると非常にツラい。とくにブルーアイズカオスMAXは天敵。
- ルーン魔法の除外は必ず規定枚数除外する必要があるため、相手のデッキ枚数が除外枚数以下になると発動できなくなる。
ルーンの最大の特徴は相手のデッキからカードを除外する効果です。この効果は全ての魔法カードに備わっています。除外は強力な除去手段で再利用が難しく、デッキの半分も除外すれば相手のデッキは機能不全に陥ることでしょう。
ルーンの心臓部ともいえるフィールド魔法「神碑の泉」は手札からルーン速攻魔法が発動できるようになるだけでなく、墓地のルーン魔法を回収すると最大3ドローができる驚異的な効果も併せ持ちます。
また、他のテーマのように毎回決まった動きというものがないので、毎回同じ動きをするのがつまらないという人におすすめのテーマです。
デッキレシピ
対話型

- モンスターカード
- 天岩戸x1
- 白の聖女エクレシアx1
- 溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムx1
- 魔法カード
- ハーピィの羽根箒x1
- 命削りの宝札x2
- 簡易融合x1
- 強欲で謙虚な壺x2
- 一時休戦x1
- ライトニングストームx2
- 神碑の泉x3
- カイザーコロシアムx2
- 神碑の誑かしx1
- 墓穴の指名者x2
- 神碑の穂先x3
- 輝く炎の神碑x3
- 破壊の神碑x3
- 凍てつく呪いの神碑x3
- まどろみの神碑x2
- 怒れる嵐の神碑x1
- 黄金の雫の神碑x2
- 解呪の神碑x1
- 罠カード
- トリックスター・リインカネーションx1
- 光の護封壁x1
- EXデッキ
- ミレニアム・アイズ・サクリファイスx1
- 神碑の翼フギンx2
- 神碑の翼ムニンx2
- 神碑の牙ゲーリx2
- 妖精竜エンシェントx1
- シューティング・ライザー・ドラゴンx1
- 相剣大公-承影x1
- No.41泥酔魔獣バグースカx1
- クロノダイバー・リダンx1
- 天霆號アーゼウスx1
- 警衛バリケイドベルグx1
このデッキはスキルドレインやセンサー万別といった対面拒否カードを使わず、相手に合わせてとんとんとデュエルを進められる一応の対話型。天岩戸やエクレシアを使ってX召喚やS召喚をしていきます。とくにエクレシアは融合カードが墓地に送られると自身をサルベージする効果があるのでコストとして非常に優秀です。
回し方は他のルーンと大差ありませんが、手札にエクレシアがいる場合は承影のS召喚を目指すことができます。承影はカードが除外されると相手のフィールド・墓地からカードを除外する効果を持つので、除外を扱うルーンとは相性が良いです。さらに、除外されているカードの枚数分だけ攻撃力が上がりますし、破壊耐性も持ち合わせているので場持ちが非常によく、盤面が空になりやすいルーンにとってはとても頼りになる用心棒といえるでしょう。
承影のS召喚は、
- エクレシアを召喚
- ルーン魔法でムニンを召喚
- エクレシアとムニンでシューティングライザーをS召喚
- ルーン魔法でムニンを召喚
- シューティングライザーとムニンで承影をS召喚
という流れです。シューティングライザーの効果で相手ターンでもS召喚ができるため、あえて相手の攻撃を誘ってからS召喚するというのも手です。
命削りと壺は無くてもいいのですが、あったほうがデッキが安定します。というのも、ルーンの致命的な弱点として「泉の効果でルーン魔法が引けなかった」があります。3ドローして全てルーン魔法以外だったとき、相手ターンでなにもできなくなり、さらに泉のドロー効果も狙うことができなくなるので展開がジリ貧になります。
これを解決するのが命削りと壺。泉で最悪のドローをしても、このカードで最悪1枚はルーン魔法が引けるであろうというところまで無理やりもっていけるのです。
そもそもルーン魔法を使い切るなという話ですが、相手の盤面を崩すとなるとそうもいかないのがルーン。このテーマはとにかく泉のドローが大事なので、ルーン魔法を補充できる可能性があるドロー系カードは入れておいたほうがいいです。
推理ゲート型

- モンスターカード
- デビル・フランケンx1
- 白銀の城のラビュリンスx1
- 魔法カード
- 名推理x3
- モンスターゲートx3
- 一時休戦x1
- 錬装融合x1
- ライトニングストームx2
- 神碑の泉x3
- 神碑の誑かしx1
- 墓穴の指名者x2
- 神碑の穂先x3
- 輝く炎の神碑x3
- 破壊の神碑x3
- 凍てつく呪いの神碑x3
- まどろみの神碑x2
- 怒れる嵐の神碑x1
- 黄金の雫の神碑x2
- 解呪の神碑x1
- 罠カード
- トリックスター・リインカネーションx1
- スキルドレインx1
- 光の護封壁x1
- EXデッキ(デビフラ用のみ抜粋)
- 異星の最終戦士x1
- ナチュル・エクストリオx1
- 極戦機王ヴァルバロイドx1
このデッキはデビルフランケンを使用して強力な制圧効果をもつ最終戦士、またはエクストリオの召喚を目指します。先行なら相手のカードをいくつか除外して最終戦士が有効なのか、エクストリオが有効なのかを判断。これをやらずにフランケンの効果を発動するとライフの払い損になります。
推理ゲート型は墓地がルーン魔法でよく肥えるため、泉の3ドローが安定しているのが特徴。注意点としては、あまりにもデッキの底まで掘り進めるとデッキ切れで負ける可能性があるということ。泉の戻してドローは、必ず戻した枚数分だけドローしないといけないため、永遠にデッキからカードを引き続けるといったことはできません。
私のデッキでは変わったことにラビュリンスの姫を入れています。これはトリックスター・リインカネーションの効果を姫の効果で使い回して最速のデッキ破壊を目論むため。リインカネーションは相手が特定のカードを手札に加えたときに使うと効果絶大です。
ほかにも、対ラビュリンス用のサイコショッカー、対ルーン用の暗黒の侵略者を忍ばせておくのもあり。ただ、採用モンスターが増えると狙ったモンスターを召喚しにくくなるのでご注意を。
テーマカード解説
神碑の泉 | |
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![]() | ①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は相手ターンに「神碑」速攻魔法カードを手札から発動できる。②:1ターンに1度、自分が「神碑」速攻魔法カードを発動した場合、自分の墓地の「神碑」速攻魔法カードを3枚まで対象として発動できる。そのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。その後、戻した数だけ自分はデッキからドローする。 |
テーマの心臓であり重要なカード。手札からルーン速攻魔法が発動可能になり、墓地のルーン魔法を回収することで最大3ドローが可能になります。相手もこのカードを最優先で除去してこようとするので、このカードを守る手段はたくさん用意しておくべき。
神碑の誑かし | |
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![]() | ①:「神碑の誑かし」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。②:自分または相手が速攻魔法カードを発動する度に発動する。相手のデッキの上からカードを1枚除外する。 |
速攻魔法が発動するたびに相手のカードを1枚除外する永続魔法。墓穴の指名者のようなカードにも反応します。除外枚数は1枚と少ないのですが、塵も積もればなんとやらです。
神碑の穂先 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●デッキから「神碑の穂先」以外の「神碑」カード1枚を手札に加える。その後、相手のデッキの上からカードを1枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
全てのルーンカードにアクセスできる重要なカード。相手の展開に合わせて好きなカードをもってこれるため、このカードが手札にあるか無いかだけで戦況が大きく変わります。泉の効果でも真っ先にデッキに戻したいカードです。
輝く炎の神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●特殊召喚された相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。その後、相手のデッキの上からカードを2枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
特殊召喚された相手モンスターを破壊するカード。厄介なモンスターを払えるカードですが、特殊召喚されたモンスターにしか効果がないのがネック。ふわんだりぃずのような特殊召喚を行わないテーマが相手だとモンスターを除去できないので押し負けてしまうことも。
破壊の神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、相手のデッキの上からカードを4枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
相手のバックを破壊できるカード。除外枚数も4枚と多く汎用性の高いカードです。相手の永続罠にチェーンして破壊すれば厄介な効果が出る前に除去することもできるため、なるべく手札にもっておきたいところ。
凍てつく呪いの神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。その後、相手のデッキの上からカードを3枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
相手のモンスター効果を無効化できるカード。効果の無効化なので永続効果のあるモンスターにもよく効きます。炎・破壊・呪いといった三種の神器の中でもとくに重要なカードです。
まどろみの神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは1度だけ戦闘・効果では破壊されず、攻撃できない。その後、相手のデッキの上からカードを3枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
対象モンスターを戦闘・効果破壊から一度だけ守るカード。忘れがちですが、攻撃宣言させない効果もあります。このカードは自分フィールドのモンスターにも発動することができるため、相手の盤面に左右されないのが○。
怒れる嵐の神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●相手フィールドのカードの数まで相手のデッキの上からカードを除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
相手フィールドのカードの数だけ除外するカード。除外枚数は相手の盤面に左右されますが、このカードだけ唯一規定枚数の除外がありません。他のカードは規定枚数以下になった場合に発動することができなくなりますが、このカードは好きな数だけ除外できるため、最後に引導を渡すカードとして活躍します。
黄金の雫の神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●相手はデッキから1枚ドローする。その後、相手のデッキの上からカードを4枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
除外4+1ドローで、最大5枚ものカードをデッキから奪うカード。奪い去る枚数はルーンの中でも最大ですが、相手に1ドローさせることに注意です。考えなしに使うと思わぬ巻き返しをくらうこともあるため、使う場合は後述する「解呪の神碑」と合わせて使うのがおすすめです。
解呪の神碑 | |
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![]() | このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。●相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる。その後、相手のデッキの上からカードを2枚除外する。●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。 |
相手がドローフェイズ以外でカードを手札に加えたときに発動できるカード。発動できる場面が限られるため、おもにEXルーンの召喚に使用することがほとんど。最適な使い方は「黄金の雫の神碑」とセットで使うことです。あちらの効果で1ドローさせればこのカードの効果を使うことができ、さらに1ハンデスの効果があるので実質的にディスアドになりません。
神碑の翼フギン | |
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![]() | 「神碑」モンスター×2 ①:このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「神碑」フィールド魔法カード1枚を手札に加える。②:このカード以外の自分フィールドのカードが効果で破壊される場合、代わりにフィールドのこのカードを除外できる。③:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。このカードを持ち主のEXデッキに戻す。 |
ルーンのエースモンスター。神碑の泉をサーチできるだけでなく、フィールドのカードを破壊から守る効果もあります。盤面にこのカードが出ていない場合は相手のカードの発動にチェーンする形で召喚すればOK。さらに、このカードは破壊されると自動でEXデッキに戻るため、持続的な壁としても運用できます。
神碑の翼ムニン | |
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![]() | 「神碑」モンスター×2 ①:このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「神碑」永続魔法カード1枚を手札に加える。②:自分フィールドの、「神碑」カードまたはセットされたカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、フィールドのこのカードを除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。自分は1000LP回復する。 |
このカードは「神碑の誑かし」をサーチするほかに、対象を取る効果に対して無効破壊の効果も併せもちます。昨今の遊戯王は対象を取らない効果が蔓延っているので抜けられることもままありますが、それでも抑止力としては十分かと思います。ただし、このカードを出してしまうとハーピィの羽根箒に対して無力となる点は注意です。
神碑の牙ゲーリ | |
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![]() | 「神碑」モンスター×2 ①:このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、速攻魔法カード以外の自分の墓地の「神碑」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。②:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。③:このカードが戦闘で破壊された時、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。 |
召喚したときに「神碑の泉」か「神碑の誑かし」を回収。泉はターン1の制限がないため、このカードで泉を回収して泉のドロー効果を使い回すといったことができます。効果破壊に耐性があり、戦闘破壊されるとフィールドのカードを破壊できる効果も優秀。
相性のいいカード
- 手札抹殺
- リインカネーションと合わせてデッキ破壊を加速させる。
- エルドリッチ
- 魔法の発動を封じられたときや展開前の露払いとして。ルーンは墓地から魔法カードを回収できるので気兼ねなくサルベージ可能。
- センサー万別
- ほかの人のレシピにはよく入っているカード。種族が統一されているデッキが多いので群雄割拠よりもこっちのほうが刺さりやすい。
- スキルドレイン
- 説明不要の妨害カード。効果は強いがフギンの効果破壊から守る効果も使えなくなるので注意。
- 暗黒の侵略者
- 相手限定で速攻魔法の発動を封じる。対ルーンや閃刀姫など速攻魔法を多用するデッキで真価を発揮。
- スクリーン・オブ・レッド
- 相手は攻撃宣言できなくなる永続罠。自分のエンドフェイズ毎に1000LP払う必要はあるが、ムニンを召喚しておけばLPのロスは帳消しにできる。また、サイバー・ドラゴンのような攻撃力7000超えするモンスターにも対応できる。
- 超古代生物の墓場
- レベル6以上のモンスター効果の発動と攻撃宣言を封じる永続罠。レベル5以下やエクシーズといったモンスターには効かないので抜け道は多いが、たいがいの相手には刺さる。
- 禁止令
- 宣言したカードを使用不可にする永続魔法。ルーンは先行でも相手のカードを除外することである程度デッキを把握できるので相性がいい。わからないときはうららを宣言しておけば安牌。
ルーンの回し方
神碑の泉を最優先で立てる
ルーンは展開ルートというものがありません。もっとも需要な神碑の泉を立てたあとは、相手に合わせて盤面をコントロールしていきます。
泉の回収効果にうららを撃たれるとかなりツラいので、墓穴が手札に無い場合は、泉の回収効果にEXルーンの効果を挟んだり、泉にチェーンをさせないプレイングでカバーしましょう。
手札に最低1枚はルーン魔法を残す
相手ターンに回す前に全てのルーン魔法を使い切らないように注意します。何もできなくなるのはもちろんのこと、毎ターン使用可能な泉のドローも使えず損をします。