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【レビュー】バイオ4|アクションホラーのジャンルを築き上げた神ゲー

穂波
穂波

Nintendo Switch版『バイオハザード4』をレビュー。

配信で初プレイしたときは、久しぶりに3D酔いをしました。Part 2以降は酔いもなく全クリアできてよかったです。

ゲーム概要

サバイバルホラー、そしてアクションゲームのマスターピース(傑作)

固定視点から世界で絶賛された“ビハインドビュー”への変更に伴いゲームシステムを大きくアクションに寄せ、アンブレラ社崩壊後を描いた「新生バイオハザード」の第一弾である。

未曾有の生物災害“ラクーン事件”。その経緯は白日にさらされ、元凶となったアンブレラ社は崩壊した。 事件から生還したレオン・S・ケネディは大統領直轄のエージェントへと成長していた。彼は誘拐された大統領令嬢の目撃情報を元にヨーロッパの寒村へと向かうが、不穏な村で新たな事件の幕が上がる…。

価格3,362円
容量12.1GB
プレイ人数1人
メーカーカプコン
配信日2019年5月23日

どんなゲーム?

バイオハザードといえば、固定カメラでラジコン操作のサバイバルホラーでした。ホラーといえばバイオハザード。ホラーゲームにおいて揺るぎない地位を確立したと思います。

ところが、本作ではそれらを一新させ、アクション性を重視したアクションホラーに転移。固定カメラからTPS視点になったことで、“そこを歩く恐怖”から、敵側視点で“そこを歩かれる恐怖”になったと思います。

前シリーズと比べるとホラー感はほぼ無いものになりましたが、この変更が悪いものではなく、むしろこの変更によって新しいバイオの歴史が作られたといっても間違いありません。

バイオ4はそんな新しい試みが行われた初シリーズ。そして、初シリーズであるにも関わらず、神ゲーと呼称されるほど傑作中の傑作なのです。

本作では、前シリーズまで受け継がれたいたアイテムBOXを一新。アイテムBOXが廃止された代わりに、いつでもアイテムを持ち運べるアタッシュケースが登場。

武器やアイテムごとにサイズが決まっており、アタッシュケースに入り切らないものは持ち運べません。従来のように“なんでも預けておく”ということができなくなりました。

ですが、個人的にこれはとても好きなシステムです。アタッシュケースはゲームが進むと拡張できますし、好きなアイテムを好きなように並べてコレクションするという使い方もできてGood。

ゲームで重要なキーアイテムはちゃんと別枠で管理されるので、アイテムを持ちすぎてゲームが進行不可能になるということはありませんでした。

ゲーム内で手に入るお金を集めると、武器商人から新しい武器を購入・既存の武器を改造して強化ということもできます。

これには売却額の高いお宝を探すサブ的な側面もあって、淡々とストーリーを進める以外の楽しみもあるのです。

また、改造して武器が強くなるとRPGのような“成長して強くなる”を実感でき、先へ進むことへのワクワクが止まりません。

個人的な評価

バイオ4の評価
おもしろさ
 (5)
独創性
 (5)
グラフィック
 (5)
サウンド
 (3)
総合評価『神ゲー』
 (5)

良かったところ

  • TPS視点によるアクション性の高さ
    • 以降のバイオシリーズもTPS・FPS視点で作られている。照準を合わせてゾンビの頭を撃ち抜くのは爽快な気分。敵によって弱点となる部位を狙い分けられるのもTPSならでは。
  • アタッシュケースのアイテム管理がおもしろい
    • ここは賛否両論あるかもしれないアイテムの管理システム。私はアタッシュケースを拡張する楽しさ、必要なアイテムを吟味する楽しさを見いだせたので、このシステムはとても気に入っている。バイオ5以降廃止されてしまったのが残念。
  • 細部までしっかり描写されている
    • とくにわかりやすいのが、ヒロインであるアシュリーのパンツ。よく見ると刺繍が入っている。それだけ本作は細部までの作り込みがすごい。
  • 成長を実感できる武器強化
    • 武器一つ一つにも個性があり、最大まで強化すると限定強化でさらに個性がでる。武器以外にもイエローハーブを使って体力の上限値を上げるRPGらしい楽しさも◎。
  • フィールドの探索も億劫にならないお宝集め
    • 淡々と敵を倒しながら進むだけでは飽きてしまうもの。本作には武器強化の手助けとなる、売却額の高いお宝を探す要素がある。そのまま売却しただけではあまりお金にならないモノも、複数の宝と組み合わせることで一気に売却額が増える。
  • アシュリーが殺伐とした世界に癒しを与える
    • デカパイ&ミニスカという、いかにも世の紳士が好きそうなビジュアル。アシュリーは戦闘の役には立たず、むしろ連れ去られるリスクだけがあるのだが、たぶん世の中の紳士はそんなこと気にしていない。
  • おまけコンテンツでさらなる遊びごたえ
    • 本編をクリアすると、暗躍していたエイダ視点の物語が楽しめる。本編と違って武器の強化などはできないが、サブシナリオとしては十分な遊びごたえ。

残念だったところ

  • ホラーゲームではない
    • 前シリーズと比べるとホラー感はマイルド。ホラーゲームだと思ってプレイすると期待とは違うゲームになる。とはいえ、ホラー感が完全に無いというわけではなく、TPS視点ゆえの死角から急に敵が現れるという恐怖はある。
      • YouTubeで4K画質を見たら雰囲気がバッチリ出ていたので、プレイするハードによるかも。

プレイを終えての感想

新しい試みをすると最初は失敗するものですが、本作は抜かりなく完璧なまでに作られた傑作です。

本作のリメイク作となる『バイオハザード RE:4』が、2023年3月24日に発売されると報道されました。私もぜひプレイしたいのですが、PS5もXboxも持ってないので、Switchに移植されるまで首を長くして待つしかありません…

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