
配信でプレイした『天穂のサクナヒメ』をレビュー。
だいたい20時間ほどプレイしたのですが、率直な感想は神ゲーです!
天穂のサクナヒメの概要
稲を育てて強くなる和風アクションRPG登場!
美麗グラフィックで描かれる『天穂のサクナヒメ』は「ヒノエ島」を舞台に、島を支配する鬼と闘う爽快なコンボアクションと、日本古来の米づくりを深く再現したシミュレーション要素が融合したユニークな和風アクションRPGです。
・米づくり
日本伝統の米づくりをゲーム史上類を見ない深さで体験することができる。田植、育成、刈り取りなどの工程を経て立派な米を育てよう。
・アクション
農具を武器として繰り出すさまざまな武技と伸縮自在の羽衣による縦横無尽な移動を組み合わせた爽快な戦闘が楽しめる横スクロールアクション。
価格 | 3,278円 |
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容量 | 6.4GB |
プレイ人数 | 1人 |
メーカー | マーベラス |
配信日 | 2020年11月12日 |
どんなゲーム?

サクナヒメは神と人間の世界を舞台にした横スクロール型のアクションRPG。ここにキャラクターの成長システムとして「稲作」を見事に取り入れました。
本作の目玉となる稲作は、今までの農業ゲーとは一線を画す作りとなっていて「農林水産省のHPが攻略サイト」と云われるほど奥深いシステムになっています。
牧場物語など、数々の農業ゲーを生み出してきたマーベラスだからこそできるこだわりが、この一作に凝縮されているのです。

本作の米作りにおいて大事なことは、稲作の「専門用語」を覚えること。出穂・穂肥・脱穀などなど、農家で米作りをしていないと絶対に分からないであろう単語が次々と出てきます。
米の成長には肥料や適度な水加減、天候なども影響するため、ただ適当にプレイしているだけでは良い米にはなりません。季節や時期をみて最適な稲作をすることが大事なのです。

主人公のサクナヒメは一年に一度、米の収穫時期にステータスが成長するシステムになっています。良い米を作ることが強いキャラクターを作る秘訣。
一年かけてじっくり米を見守るもよし、探索を重点して米を放置するもよし。全てはプレイヤーの自由です。

戦闘は横スクロール型アクション。操作は攻撃とジャンプ、それに必殺技を組み合わせる簡単なものですが、ここにオリジナルの羽衣が加わることで、とてもスピーディー、かつ爽快なバトルが楽しめるようになっています。
私はこのバトルが大好きで、米作りを放置してずっと戦っていられるくらいどハマり中。バトルテンポは、かの有名な『デビルメイクライ』を想像していただけると分かりやすいかと思います。
個人的な評価
- キャラクターの個性がよく出ている
- メインは主人公のサクナヒメと他5人+1匹。どのキャラクターもしっかりと個性が出ていて話を聞くのが楽しい。
- 稲作が楽しい
- 米の出来栄えで主人公が成長するのはおもしろいシステムだと思った。ゲームを楽しみながら農業の知識も身につくのは一石二鳥。
- バトルが楽しい
- 爽快なバトルが楽しめるのも本作の魅力の一つ。めまぐるしく複数の操作をするのが苦手な人には大変かもしれないが、ハック&スラッシュが好きな人にとってはたまらないと思う。
- 犬や猫といった可愛い動物も登場する
- 丸くてモコモコな動物もペットとして永住してくる。撫でたり抱きかかることができたりと癒し要素が満載。田んぼにアイガモを放すこともできる。
- 画面越しでも伝わる美味しそうな食事
- 旅先で見つけた鮮度抜群の食材を料理できる。料理・材料ごとに細かな説明も付いており、読んでいるだけでも勉強になるし、何より料理のイラストがとても美味しそう。
- 装備の強化や必殺技のやり込み要素
- 枝魂(モンハンでいうお守り)という特別なアイテムを装備すると新たな能力を身につける。キャラクターにレベルの概念はないが、このアイテムを強化するためにバトルを行なって成長させるシステムがおもしろい。また、必殺技を使い込むと新しい能力が追加されてさらに強くなるのも◎。
- 作り込まれた背景
- 自分の村はもちろん、フィールドの背景やギミックもこだわりの一級品。夜には満天の星空、天候によって姿を変えるフィールドも見ていて飽きを感じさせない。
- 価格がお手頃
- これだけ完璧な作りで開発されたにも関わらず、値段はなんと3,000円弱。これから始めようと考えている人にも手に取りやすい価格なので、自信を持ってぜひおすすめしたい。
- 米語が難しい
- 当たり前のように米語が出てくるが、ゲーム内で詳しくは解説されていない。ゲーム内で完結せず外部サイトに頼らないと分からないのがちょっとだけマイナス点。
プレイを終えての感想

久しぶりに買って良かったと思えるゲームに出会いました。
ゲーム全体がおもしろいのはもちろんなのですが、やっぱり主人公サクナヒメの魅力が一番だと思います。おてんばで口達者、だけど憎めない。本作はそんな彼女の魅力を余すことなく発揮した渾身の一作なのです。