
穂波
『遊戯王マスターデュエル』は、デジタル版遊戯王の最高傑作といっても過言ではないでしょう。
私みたいに遊戯王が好きな人はもちろんのこと、引退して遊戯王から遠のいていた人、遊戯王を知らないけどちょっと触ってみたい人など、すべての人にオススメできるゲームとなっています。
マスターデュエルとは?

本作はデュエルに特化させた作りとなっており、スマホ版『遊戯王デュエルリンクス』と違いストーリーなどはありません。かろうじてソロモードというものがありますが、こちらは収録テーマを体験できるモードという位置付けに近いです。
とにかくデュエルすることだけに力を入れているので、イベント以外で余計なものは一切ありません。あれもこれもと欲張るとゲームの方向性が失われますから、この無骨で硬派な作りは個人的に好評価。

遊戯王でもっとも重要なカード。昔の遊戯王と違ってイラストアドがものすごく高くなりました。このイラストアドの高さも遊戯王の魅力の一つですね。
カードはパックを開封するだけじゃなく、クラフトポイントというものを使って直接生成することもできます。カードを生成するときの必要ポイントは30で、砕くときに入手するポイントは10。砕くほどアド損なのですが、必要なカードを素早く揃えられるのは便利です。
個人的な評価
マスターデュエルの評価
おもしろさ
(3)
独創性
(4)
グラフィック
(4)
サウンド
(5)
総合評価『良作』
(4)
- 無限に遊べる
- スタミナや回数制限というものがなく、時間のある限り無限に遊び続けることができる。ちょっと遊ぶつもりが朝までぶっ通しで遊んでしまった、という人も多い。
- BGMが良い
- ホーム画面のBGMがカッコいい。ほかにもテーマに沿ったBGMやエースカードを召喚したときのBGMなど、一度聞いたら耳に残るBGMが多数ある。対戦で自由にBGMを選べないのがおしいところ。
- イラストアドが高い
- これはマスターデュエルというよりも、遊戯王というコンテンツそのもの。本作では人気・切り札カードを召喚すると特別な召喚演出を見ることができる。これがまたよく作り込まれており、Live2Dでぬるぬる動くす。
- 好きなカードを生成できる
- いらないカードを砕いてクラフトポイントを貯めると、クラフトポイントと引き換えに好きなカードを手に入れられる機能がある。10000種類以上もカードが収録されていると狙いのカードを当てるのも容易ではないため、この救済は本当にありがたい。
- 環境デッキばかりのランク戦
- アクティブユーザーは多いのに、ランク戦で出会うデュエリストはほとんど同じデッキを使用してくる。とはいえ、勝つためには仕方のないことである。あまりにもデッキパワーに差がある組み合わせでは、マッチングシステムの改善が求められる。
- 1ターンが長い
- 相手が1ターンに5分以上かけることがざザラにある。相手が一方的に時間を消費しているだけで、待っている側にとっては時間の無駄にすぎない。1ターンで使える時間を短くするなどの改善が必要。
- 公式Twitterが仕事をしていない
- ほとんどゲームの告知をせず、やっていることといえば「遊戯王カードゲームインストラクター」というアカウントのリツイート。
プレイを終えての感想

現状のランク戦に関しては不満もありますが、リリース当初からバグやサーバーダウンも発生せず、見切り発車で薄味にもならず、とてもよく作り込まれていると思います。
ただ、素材がどんなに良くてもカードゲームとして破綻しているようではユーザー離れが加速するだけ。アプリというフットワークの軽さを活かしてどんどん改定していってもらいところ。