
穂波
前作『夜廻』の可愛らしさをそのままに恐怖感がアップした本作。操作性やUI部分も改修されてだいぶ遊びやすくなったという印象です。
深夜廻とは?

ゲーム開始直後に悲劇的な死を迎える少女。あらすじもまったく分からない状況での出来事だったので、かなりショッキングでした。
前作はお姉ちゃんを探す物語でしたが、今作は親友の友達を探す物語になっています。二人で夜の町を探検するのかと思ってたからちょっと残念。

ホラー感も前作よりパワーアップ。前作はオバケが固定位置に配置されているだけの避けゲーでしたが、今作は随所にドッキリが仕掛けられています。なお、相変わらずオバケの配置が多く、ゆっくりと探索できないのが気がかり。

個人的に大きなポイントとなったのが、前作にはなかった屋内の探索。屋外と違って恐怖感マシマシなので、常に緊張感ある探索ができます。また、マップの広さが前作の2倍ほどになっており探索の楽しみも増えました。
個人的な評価
深夜廻の評価
おもしろさ
(2)
独創性
(3)
グラフィック
(4)
サウンド
(4)
総合評価『ふつう』
(3)
- 効果音が良い
- 夜廻シリーズはBGMがないので、聴くことになるのは効果音がほとんど。今作は足音・しゃがむ・拾うといった動作音の臨場感が素晴らしく、聴いていて心地いい気分になる。とくに地下水路の足音は一聴の価値あり。
- 胸に刺さる物語
- 本作は親友の自殺から物語がスタート。親友の自殺を知らず、その親友を探して町を探索する主人公の姿にはグッとくるものがある。
- 分かりやすくなったUI
- アイテムや隠れる場所が近くにあると頭上のアイコンが変化するが、前作ではこの区別がなく近くにいくまで分からない仕様だった。今作ではアイテムは星、隠れる場所はびっくりマーク、キーアイテムは二重びっくりマークと明確に区別されて分かりやすくなった。
- オバケが多すぎてゆっくり探索できない
- 全体的に場所に関係なく、むやみやたらとオバケを配置している印象。アイテムを取ると主人公は一旦停止してしまうのだが、この最中でもオバケは停止しないため、アイテムを取ることが窮地に陥る原因になっている。
- ボリューム不足
- 前作同様にボリューム不足。配信でプレイしたときは6時間弱でクリア。前作よりも探索できるところは広がったが、結局のところコレクション収集の場所が増えたくらいで遊びのバリエーションは増えていない。
プレイを終えての感想

前作から大きく変わった部分はありません。オバケもほとんが使い回しで真新しさもなし。
ホラー感アップ・UIの調整で前作よりも楽しくはなりましたが、“もう一周やろう!”という気分にはなれないのです。