
今回はあまり知られていない隠れた名作『GREEN HELL(グリーンヘル)』をご紹介したいと思います。
このゲームは読んで自の如し、ジャングルを生き抜くサバイバルゲームです。
GREEN HELLの概要
未知なるアマゾンの熱帯雨林が舞台。オープンワールド型のリアルなサバイバル体験!
舞台はエメラルドグリーンの草木が生い茂るアマゾン熱帯雨林の奥地、まさに「グリーン・ヘル(緑の地獄)」です。ゴールは、直感のみを頼りに、この悪夢のような環境から脱出すること。但し、所持品は無線通信機ひとつ・・・
プレイヤーは食糧もない状態でジャングルに取り残されています。サバイバルをしながら脱出を目指します。孤独により、心身共に蝕まれた状態での、生き残りをかけた過酷な冒険が始まります。未知なる脅威が迫り来る中、果たして、いつまで生き延びられるでしょうか。
外界からの助けは一切ありません。初期装備はありません。サバイバルテクニック(火起こし、キャンプ設営、動物の罠の作成など)を身につけ、家を建て、シェルターや道具、武器などを作り、食糧の調達のために狩りをし、また自分の身を守ります。時には怪我や病気を状況に応じて治療も必要です。
常にジャングルの脅威に脅かされながら、野生動物や熱帯病と闘い、時には己も意志の弱さや、無限に広がるジャングルの闇に潜む恐怖と対峙します。
『GREEN HELL』のストーリーは極限状態でのサバイバル時の心理的要素を重視しています。プレイヤーは過酷な状況下で孤独と闘いながら生還を目指します。行く手を阻むものは周囲の環境だけではありません。正気を保つために精神とも闘わなければいけません。
真相を明かすための、経験したことのない苦しい闘い、それは、自分自身の弱さと恐怖との闘いです。
価格 | 2,499円 |
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容量 | 1.7GB |
プレイ人数 | 1人 |
メーカー | Forever Entertainment |
配信日 | 2021年2月10日 |
どんなゲーム?

物語は研究者の2人がアマゾンに住む先住民を調査するところから始まります。物語は段階ごとにわけられており、真相に迫るごとに新しいエリアに進めるようになります。
序盤のチュートリアル終了後に本格的なサバイバルがスタート。調査中に見失った恋人を探してジャングルを彷徨います。ストーリーを進めるだけでも30時間くらいかかるので、かなりのボリュームがあります。

ジャングルで生き抜くためには目に付くものすべてを利用しなくてはなりません。
ジャングルで採取したものはバックパックに収納されます。このバックパックがけっこう特殊で、アイテムのサイズを丸コピしたものがそのまま入ります。アイテム同士が重なるようには収納できないため、特大サイズのアイテムを入手したときは一度バックパックの中身を出して再度収納、というけっこうな面倒な手順を踏まないと収納できないのです。

丸腰の主人公が頼れるのは己の肉体と知識のみ。
クラフトで拠点を作ることができます。木を伐採するのに必要なオノ、動物を解体するのに必要な石切などもすべてクラフトです。
とくに重要なのが拠点です。拠点を作らないとセーブができません。このゲームはリアルを追求したために、かなりのマゾゲーとなっています。あらゆる条件ですぐに死亡してしまうため、こまめにセーブをしないととんでもないところまで巻き戻されることがあるのです。

ジャングルでの死因はあらゆるところに潜んでいます。栄養不足による餓死、命を狙う猛獣との遭遇、傷口からの感染症などなど…。リアルでも”まぁ死ぬだろうな”レベルの出来事はたいてい死にます。
サイバルの鉄則は「水・火・基地・食料」の4つです。このいずれかが欠けると生存は絶望的になるでしょう。
火・基地・食料はわりと確保しやすいのですが、水の確保には苦労します。水自体は大量にあるものの、そのほとんどが不衛生な水であり、飲むと寄生虫にかかります。寄生虫を殺虫するための手段がほんの一部に限られるため、寄生虫にかかった場合は死を覚悟しましょう。
個人的な評価
- リアルなサバイバルを体験できる
- 本作はリアルを追求したサバイバルゲーム。ふつうのゲームだと死なないことでも簡単に死にぬ。健康面だけでなく、収納箱に入れたアイテムは共存しないというところもリアルであり、収納箱のアイテムは収納した場所でないと取り出すことができない。
- 翻訳がしっかりしている
- Google翻訳にかけてちょっと修正したような翻訳ではなく、しっかりとキャラクター性が生まれる翻訳がなされている。世界観が壊れないのも本作を楽しむうえでの一つ。
- サバイバルモードがある
- ストーリーを進めるキャンペーンのほかに、ひたすら生き抜くことを目指すサバイバルモードがある。サバイバルモードは自分の好きなようにゲームをカスタマイズ可能で、シミュレーター感覚で遊ぶことができる。
- インディー作とは思えないほどの大ボリューム
- 以前人が住んでいたであろう跡地に思いをはせたり、洞窟を探検して新しいアイテムを見つけたりと、広大なフィールドでは常に新しい発見がある。
- インベントリが操作しにくい
- もともとパソコンで発売されていたゲームをNintendo Switch向けに移植したため、インベントリの操作性がかなり悪い。圧倒的に複雑でボタンが足りていない。
- 地図がわかりにくい
- 現在地は座標でおおよその位置しか把握できない。リアルといえばリアルだが、慣れないうちはこれが本当にわかりづらい。地図を見ながら走ってる途中で蛇に噛まれて死ぬのは日常茶飯事。
- オンラインプレイができない
- Switch版だけオンラインプレイができない。おそらくハードのスペックの問題かと思うが、みんなと協力してサバゲーできたら楽しかっただろうなぁと思うと残念。
プレイを終えての感想

買って良かったと思える良作です。最初の頃は理不尽に死にまくるゲームですが、サバイバルのコツを掴んで順風満帆に進むと、効率化の一連の作業が気持ちよく感じられてきます。
クリアのコツは、リアルでも死ぬようなことをやらなければいいだけ。
このゲームは定期的にセールで安くなってますので、マゾゲーを買い求めていた人はぜひプレイしてみてくださいね。